ブラケットにはマッコイを選択。このブラケットの最大の特徴は、オフセット量を選択できること。走り込初期のセットアップ状態で違和感を覚えるようになり、フロントまわりの根本的なセッティングの変更を迫られたような場合でも、3つのオフセット値で対応することが可能となるのだ
ブレーキマスターは、コントロール性を高めるため、ブレンボのラジアルポンプを採用。これが、幅広いポジション設定が可能なギルズツーリング製バリオバーハンドルにセットされる
自由長やダンピング特性などがＺにピッタリだというXJR1300用オーリンズ正立フロントフォークをチョイス。ちなみにCB1300用だとＺには少々硬い
クラッチハウジングはZ1000J系のモノにコンバート。これはＺ用のものがメーカー欠品になっていることから行なわれる定番メニューだが、設計が新しいだけに耐久性も高い
マフラーには、同社が“これしかない！”と大きな自信を持ってリリースするウインマッコイをチョイス。乗りやすさを優先し、中低速のトルクを重視した設計となっている
テールカウルは、サイドカバーと一体式になっているマッコイのFRP製シングルシートカウル。3層のグラスファイバーを固めることで強度と耐久性の確保を目指している
性能とコストのバランスがよいことから選択したクァンタムのリヤショックを、レイダウンして装着。車体色に合わせシンプルなカラーリングの黒×銀としている
スイングアームはウイリーのモノが装着されているが、今後もう少しお尻を上げたいというオーナーの希望により、適正な垂れ角が確保されるマッコイのモノに変更予定だ
このマシン製作を依頼いただいたオーナーは、それまでSSでサーキット走行やツーリングを楽しんでいたひとり。自然とマシンへの要求は高くなり“カッコいいZ”を真っ黒い戦闘的なスタイルにしつつ早く走れることを願った。そこでエンジンはコスワースのピストンを投入し1,197cc化。ヘッド面研にポート研磨といったメニューに加え、ミクニTMRキャブレターとウィンマッコイのマフラーで充分なパワーを引き出した。更にオイルバイパスライン“オイルブロック”をワンオフで製作し出力の向上と共に信頼性を確保した。
| エンジン総排気量 | 1,197cc |
|---|---|
| ピストン | コスワースφ76mm |
| カムシャフト | ヨシムラST-1 |
| キャブレター | ミクニTMRφ36mm |
| 電装系 | ASウオタニ SP-II |
| エキゾーストシステム | ウィンマッコイ |
| オイルクーラー | アールズ9インチ13段 |
| ホイール | (F)JBパワー マグ鍛 JB3 3.50-17 (R)JBパワー マグ鍛 JB3 6.00-17 |
| タイヤ | (F)ミシュラン パイロットパワー2CT 120/70-17 (R)ミシュラン パイロットパワー2CT 190/50-17 |
| Fブレーキ | キャリパー：ブレンボ4ポット マスター：ブレンボラジアルポンプ |
| Fフォーク | オーリンズ |
| Rショック | クァンタム |
| ブラケット | マッコイ |
| スイングアーム | ウイリー |
| シートカウル | マッコイ シングルシート |
| フレーム補強 | 14ヶ所 |
etc.
