オーリンズの正立フォークにJBパワーのホイール…。ここだけ見れば30年以上前の車両だとは思えない仕様である。キャリパーはオーナーの要望からニッシン製をセット
ブラケットは十分な剛性を追求するだけでなく、オフセット量を変更できるマッコイ製が採用された。ガルウイングタイプとなりフロントフォークの突き出し量の調整も可能だ
性能だけでなく耐久性も考慮してピストンにはJEを採用し、排気量を1197㏄とした。耐久性を重視しているオーナーは、キャブレターにはパワーフィルターが組み合わされている
キツすぎず、かといって低すぎもしないベストなポジションを模索して開発されたマッコイのステップを採用。ブラックではなく、シルバー×ゴールドとし、ルックス面でアクセントを加えている
安心して乗れるように、MFバッテリーの採用やハーネス類をZ1000MkIIの新品に変更するなど、徹底的に電装系はリフレッシュされた。それに加えて点火系にはダイナ2000を採用し、最適な点火時期に設定。メンテナンスしやすいように配置されているのもポイントだ
マフラーは同社が理想を追求して製作したウインマッコイを採用。材質は軽量なチタンとし、中低速を重視して開発が進められた一品で、ジェントルなサウンドも特徴である
リヤショックはオーリンズの最新モデルをおごり、レイダウンのうえ装着。幅広いセッティングが可能なため、オーナーの乗り方に応じて、ベストな仕様を導き出せるだろう
リヤブレーキもニッシンをチョイス。あまり採用されるケースは少ないがケインズのサポートを介して装着した。スイングアームは17インチ化に合わせて同社が開発したマッコイとなる
安心して乗れるコンディションはもちろんのこと、オーナー様が求めたのは圧倒的なパフォーマンス。そのためエンジンは1,197cc化されるとともに各種加工を行なった。さらに吸排気系や点火系にも手が入りオーナー様が納得のいく仕様に仕上げられている。そして耐久性も考慮し、ピストンはJEを採用しストリートでも長く楽しめることも追及した。フレームは14箇所の補強とダイヤモンドコートが施されている。ホイールやスイングアーム、サスペンションもクオリティの高いパーツをおごり、各部のセットアップも抜かりなく行なわれている。30年以上の年月の経過をまったく感じさせない性能とルックスを備えたZ1に仕上がった。
| エンジン総排気量 | 1,197㏄ |
|---|---|
| ピストン | JEφ76㎜ |
| カムシャフト | ヨシムラST-1 |
| キャブレター | ケーヒンFCRφ37㎜ |
| エキゾーストシステム | ウィンマッコイ |
| オイルクーラー | アクティブ ラウンド |
| ホイール | (F)JBパワー マグ鍛JB3 3.50-17 (R)JBパワー マグ鍛JB3 6.00-17 |
| タイヤ | (F)ブリヂストン BT-002 120/70-17 (R)ブリヂストン BT-002 190/50-17 |
| Fブレーキ | キャリパー：ニッシン4ポット ローター：ガルファー ウェーブディスク マスター：ブレンボ ラジアルポンプ |
| Fフォーク | オーリンズ |
| ブラケット | マッコイ |
| Rショック | オーリンズ |
| スイングアーム | マッコイ |
| フレーム補強 | 14ヶ所 |
etc.
