パワーフィールとアクセルレスポンスの向上のために採用されたキャブレターはヨシムラFCR-MJNφ35mmだ。ちなみにMJNを採用したのは高回転域の伸びのよさを重視したためだそう。一方やや口径の小さなφ35mmを選んだのは、扱いやすさをねらったから。両方の相乗効果で不満のない特性に仕上がった
ブレンボのラジアルマウントキャリパーが生み出す強力な制動力を容易にコントロールするため、採用されたブレーキマスターは同社のコンプリートマシンの装着率も高いブレンボのラジアルポンプだ
純正の火の玉カラーをベースカラーにグラデーション&フレーク処理で個性的に仕上げられたタンク。フューエルキャップから軽量なビーターのアルミタンクがベースだということがわかる
シート下のスペースには小型のMFバッテリーを搭載。ASウオタニSPⅡのユニットとETCユニットがジャマにならないよう、同社のマッコイ・フェンダーレスキットに固定されている
スタイリッシュなデザインのシートは専用ウレタンを採用し、長距離走行でもお尻が痛くならず、路面からの情報をつかみやすいと評判のスプリームシート。これは空冷Z用のマッコイブランドの別注品だ
剛性感あふれるブラケットはオーリンズのφ43mmフォークを装着するために採用されたマッコイのステムキットだ。車体に合わせてフォーク長の調整やオフセット量も変更できるすぐれモノである
排気量アップを中心としたチューニングにともない発熱量が増加したエンジンの熱対策にはラウンドタイプのオイルクーラーを採用。オイルラインやホースもブラックとし、見た目にもこだわった
外観も美しいエンジンはオーバーホールを兼ねてチューニングされたもの。ちなみに排気量は1,135㏄まで上げられているが、ストリートレベルでは十分すぎるほどパワーは出ているそうだ
レイダウン装着されたオーリンズのリヤショックは調整幅の広さが魅力のフルアジャスタブルタイプ。もちろんマシンのキャラクターと走るステージに合わせてきっちりとセットアップされている
以前はサーキットも走っていたオーナーの過激な走りに備えて、フロントブレーキにはブレンボのラジアルマウントキャリパーとサンスターのプレミアムレーシングを採用。強烈な制動力が与えられている
シンプルでありながら存在感のあるデザインが特徴的なマッコイのステップキットだ。シフトフィールのよさはもちろん、徹底的に最適なステップ位置にこだわりぬいたという一品だ
機能パーツでありながら造形美を感じさせるフルチタンマフラーはウィンマッコイ。低中速域のトルクをかせぎつつ、全域におけるパワーアップを追求して開発されたスペシャルマフラーだ
リヤのブレーキシステムはコントロール性の高さを重視した結果、ブレンボのレーシングキャリパーとサンスターのローターをチョイス。マスターにはフィーリングのよさからブレンボが採用されている
“空冷Zはチューニングすると壊れる”という俗説に対する不安を払拭しつつ、本来の空冷Zが持つ潜在能力の高さを引き出すため、すべてにおいて手が加えられたマシンです。エンジンについてはパワーと耐久性のバランスを考慮したうえで、最終的に1,135cc仕様にすることに決定。これにともない吸排気系にはキャブレターにFCR-MJNφ35mmを、マフラーにウィンマッコイを投入することで、オーナーも大満足のパワーフィールと耐久性の高さを実現しています。
| エンジン総排気量 | 1,135cc |
|---|---|
| カムシャフト | ヨシムラST-L1 |
| キャブレター | ヨシムラFCR-MJNφ35mm |
| エキゾーストシステム | ウインマッコイ |
| オイルクーラー | アクティブ |
| ホイール | (F)JBパワー マグ鍛 3.50-17 (R)JBパワー マグ鍛 6.00-17 |
| タイヤ | (F)ブリヂストン S20 120/70-17 (R)ブリヂストン S20 190/50-17 |
| Fブレーキ | キャリパー：ブレンボ ラジアル4ポット ローター：サンスター マスター：ブレンボ ラジアルポンプ |
| Fフォーク | オーリンズ |
| ブラケット | マッコイ |
| Rショック | オーリンズ |
| ハンドルバー | ギルズツーリング |
| シート | マッコイスプリームシート |
| ステップ | マッコイ |
etc.
