エンジン内部は可能な限りのリフレッシュとパフォーマンスアップさせるべく、しっかりと手が加えられている。また、外観も同様に、新車以上の輝きを与えるべく、しっかりと下処理を行なったうえでリペイント。大部分はカウルに隠れてしまうCB1100Rのエンジンだが、一切の妥協を許さず仕上げているのだ

70〜80年代車の17インチホイール化カスタムで人気のオーリンズの正立フロントフォークを装着させるためにはブラケットの変更が必要。この車両では空冷Z用のマッコイをベースにして装着させた

ブレーキマスターにブレンボを採用しており、左右の見た目のバランスを取るためにクラッチホルダーも変更。現在社外品として流通しているブレンボだが、製作当時はなかったためヤマハ車純正を選んだ

シートも経年によって劣化する部分だ。CB1100R専用の社外品はないため、内部を整形しなおして表皮を貼り換えて対処した。一見ノーマル風に見える部分にも、しっかりと手が加えられているのである

テールまわりをスッキリとさせる定番のフェンダーレス化。メーカーは不明だがCB1100R用を使って、この車両もフェンダーレス化をはたしている。ウインカーはノーマル形状に近い社外品に変更

吸排気系の変更とエンジンチューニングによって増大した熱量に対応するため、オイルクーラーを大型化。選んだのはアクティブのラウンドタイプ13段で、十分な冷却功を発揮するという

アクセルレスポンスの向上とパワーアップをねらってキャブレターをFCRのφ37mmに変更。とくに低年式車のノーマルはオーバーホールをしても性能が戻らないこともあるので、有効なメニューといえる

17インチホイール化によるハイグリップラジアルタイヤとのバランスを取るため、フレームには6ヶ所の補強が加えられた。また、外観も耐久性と美しさを考慮して、ダイヤモンドコートをほどこしている

CB1100R用の社外マフラーの選択肢は少ないが、そのなかからアサヒナレーシングのチタンエキゾーストパイプをチョイス。これにウィンマッコイのサイレンサーを組み合わせている

リヤブレーキはスポーツ走行時の車速コントロールを考慮して、サンスターのワークスエキスパンドとブレンボレーシングで構築されている。この組み合わせは、ほかの車両でもお勧めとのこと