コストを抑えながらもオリジナリティは出したいのが人情。そこで、カウル内側にメーターマウントを持つ同社のビキニカウルを採用し、エースウェルのデジタルメーターをセットすることで、オーナーの所有感は格段に高まった。また、油温測定も可能で、コストを抑えられるのもポイントだ
フロントフォークまわりは、コストを抑えるために純正流用を選択した。採用したのはZカスタムで定番のXJR1200だ。純正といえど、パフォーマンスは十分向上している
吸排気系に加え、エンジン内部もチューニングされているため、発熱量は多くなっている。安定した性能を発揮させるために、アールズの9インチ13段のオイルクーラーを採用した
エンジンはピストンのみ社外品が採用されているが、基本的に他はノーマルを使用。コストを抑える意味もあるが、それでも十分なパワーを発揮するエンジンに仕上がっている
削り出しの美しいステップは同社がリリースするマッコイだ。過度にアップ＆バックさせるのではなく、コントロール性と長距離走行もラクにこなせる位置に設定されている
性能面からフルチタンマフラーを希望したオーナーだが、コスト面からカーカーをセットした。ただ、ローソンレプリカルックに仕上げられていることから、見ためのマッチングはいい
リヤショックはダブリュピーの旧タイプで、これも同社がストックしていた中古品。ただし、そのまま装着するのではなく、新品同様の状態にするためオーバーホールされている
スイングアームは同社が以前製作した車両に装着されていたウイリー製。状態もよく、コストも抑えられることから採用した。リヤブレーキはフローティングマウントされている
オーナー様の当初の希望は丸Zだったが予算を抑えたいというご要望により、それよりもベース車両の値段が安く、基本性能の高いJ系を提案。フレーム補強も少なくてすむなどのメリットもあったからだ。もちろん安心して乗れるようにするため、エンジンのオーバーホールや電装系のリニューアルはしっかりと行なわれている。それ以外にコストを削るため純正流用と中古パーツを多用している。ただし、中古といえど、同社がこれまでに製作しさらなるグレードアップを図って手を加えた車両に装着されていたパーツで、素性や状態をシッカリと把握しているパーツばかり。これらを駆使して、性能を高めつつコストを抑えた。
| エンジン総排気量 | 1,105㏄ |
|---|---|
| ピストン | ワイセコφ73㎜ |
| キャブレター | ケーヒンFCRφ35㎜ |
| エキゾーストシステム | カーカー |
| 電装系 | ASウオタニ SP-II |
| オイルクーラー | アールズ |
| ホイール | (F)XJR1200 3.50-17 (R)XJR1200 5.50-17 |
| Fブレーキ | キャリパー：ブレンボ4ポット ローター：XJR1200 |
| Rブレーキ | キャリパー：ブレンボ2ポット |
| Fフォーク | XJR1200 |
| ブラケット | ゼファー1100 |
| Rショック | ダブリュピー |
| スイングアーム | ウイリー |
| ハンドルバー | ポッシュ |
| フレーム補強 | 6ヶ所 |
| ステップ | マッコイ |
etc.
