電装系をZ1000MkII純正にしている。Z1100GPの純正メーターは弁当箱のような形状で見た目がオーナー様の好みでなかったため、Z1000MkIIのメーターを採用した
フロントフォークはもう1台のZ1000MkIIで採用していたモノをブラケットごと移植。ただしマシンの仕様が違うため、フロントフォークはテクニクスの手で改造
ホイールサイズは18インチとしながらも、バネ下重量を軽減することでスポーツ色を高めようとマグネシウム鍛造のJB1を選択。ブレーキは当時の雰囲気を意識したパッケージとした
車体色に合わせて二色に塗り分けているのが特徴のエンジン。その外観だけでなく、内部はリフレッシュをかねて、オーバーサイズピストンを組み込むなどのチューニングを行ない、同時に電装系も刷新した。これらの作業によって、パワフルかつ安心して乗り回せるマシンに仕上がっている
マフラーは当店でストックしてあったメーカー不明のチタン製エキゾーストパイプを採用している。出力特性の面で不満は残るものの、重量と価格の面から装着することになった
アップマフラーを採用してもマスターシリンダーが干渉しない点も考慮に入れて製作したマッコイのステップ。ステップは位置も重要だが、それ以外に求められる要素は多いのだ
スイングアームは当店でストックしていたモリワキで、リヤショックはオーリンズという構成。車体姿勢の適正化のため、車高調整機能付きのエンドアイを組み合わせている
リヤブレーキもフロントに合わせてAPレーシングの2ポットキャリパーにスリットタイプのローターを組み合わせた。レトロな雰囲気だが、街乗りレベルなら十分な性能を発揮する
この車両のオーナー様は17インチ仕様のフルカスタムZ1000MkIIを所有しており、サーキットをメインに楽しんでいる。その一方で「街乗りやツーリングを楽しむマシンを」と別にもう一台ご依頼いただき製作した。
Z系より進化したJ系をベースにグレードアップを目指した。Z1000MkIIは前後17インチとして現代的な乗り味を求めたのに対し、この車両ではZ1100GPの乗り味を大きく崩さないよう、ホイールサイズを前後18インチとし適正化を図った。同時にフレームは歪みを確認したうえで、修正・補強を施しエンジンは全バラからチューニングも兼ねて組み上げた。派手さはないものの見えない部分にもしっかり手を加えることで、ツーリングでもなんの不安もなく走り回れるマシンとなった。
| エンジン総排気量 | 1,135cc |
|---|---|
| ピストン | ワイセコφ74mm |
| カムシャフト | GPz1100 |
| キャブレター | ケーヒンFCRφ35mm |
| エキゾーストシステム | メーカー不明 サイレンサー：ウインマッコイ  |
| オイルクーラー | アクティブ9インチ13段 |
| ホイール | (F)JBパワー マグ鍛 JB1 3.00-18 (R)JBパワー マグ鍛 JB1 4.00-18 |
| タイヤ | (F)ブリヂストン BT-021 110/80-18 (R)ブリヂストン BT-021 160/60-18 |
| Fブレーキ | キャリパー：APレーシング CP2696 ローター：サンスター マスター：ニッシン ラジアルポンプ |
| Fフォーク | ヨシムラ |
| ブラケット | ギルドデザイン |
| Rショック | オーリンズ |
| スイングアーム | モリワキ |
| フレーム補強 | 5ヶ所 |
etc.
